黎明新報

menu

幻想水滸伝5の攻略サイト!

幻想水滸伝5の攻略情報を紹介します。今でも多くの方から人気のゲームですね。ぜひゲームをやり尽くしてみてくださいね。

スポンサード リンク

黎明新報

※改行に関しては「読みやすさ」を配慮して行っていますので、ゲームとは違う位置になっています。

記事の出現条件
2号の2面記事 (1)「ヤシュナ村の温泉、危機に」
条件テイラーよりミルーンを先に仲間にする。
(2)「レルカーにウワサの美人紋章師あらわる」
(1)の条件を満たしなおかつジーンを仲間にしていない。
(3)「ヤシュナ村の温泉、枯渇か」
(1)の条件を満たさない。
5号の2面記事 (1)「ヤシュナ村の温泉、危機に」
2号の2面記事が(2)だった時。
(2)「リオン嬢、ニセ殿下を一喝」
(1)の条件を満たさない。
10号の2面記事 (1)「リオン嬢、ニセ殿下を一喝」
5号の2面記事が(1)だった時。
(2)「北方海上に謎の光」
戦争イベント新女王親征の時にヤールとネリスを仲間にしていない時。
(3)「大穴に謎の人物出現」
(2)の条件を満たさない。
17号 本拠地を放棄した場合
1面○○城、奪還
2面ゴドウィン竜馬騎兵団を脅迫(王子中心の記事)
本拠地を死守した場合
1面○○城、死守
2面ゴドウィン竜馬騎兵団を脅迫(ゲオルグ中心の記事)
21号の2面記事 「ヤシュナ村の温泉、復活か」 18号 キルデリク追撃戦を選んだ場合
2面王子殿下、バフラム将軍を下す
連載バフラム・ルーガー
アーメス追撃戦を選んだ場合
2面王子殿下、アーメス南岳兵団を撃退
連載マハ・スパルナ
これ以外にも変化する記事があったら教えてください。
攻略本には2、5、10、21号で8つあると書いてありますが後1つがわかりません。本当にあるのかなあ?
何かわかったらまた報告や質問させてください。(以上、この枠内全て掲示板より抜粋…投稿者/ ヒロ様)

 

1 面 記 事
0号 黎明新報 発刊の辞
このほど、小生ことテイラーは○○王子殿下のご厚意により、当地王子城にい新聞『黎明新報』を発刊はせていただく運びとなりました。
発刊を前に読者諸賢にひとつご理解いただきたいことがあります。
『黎明新報』は王子殿下のお立場を明確に支持いたしますが、王子軍の広報紙ではないということです。
本紙はあくまで「報道」の姿勢を貫き、読者諸賢にお伝えすべき事実の追及に努めることをお約束いたします。

『黎明新報』にどうぞご期待下さい。

1号 女王騎士、レルカーを焦土に
先日のレルカー攻防戦おいて、ゴドウィン側は自軍の撤退を速やかに行うためレルカー市街に放火していたことが明らかとなった。
目撃者の証言によると、ゴドウィンの部隊はレルカー西の中洲の各所に油をまいて点火した後、王子軍の包囲が緩むのを待って撤退。さらに、住民が残っているにもかかわらず、西側の橋を破壊したという。
王子殿下の軍およびレルカー西の中洲の世話役オロク氏らの救助活動により死傷者は最小限に抑えられたが、ゴドウィン側の蛮行に民衆の間で強い非難の声が上がっている。
また、ゴドウィン側の総指揮官がファレナの守護者たるべき女王む騎士であったことも、人々の憤りを誘っているようだ。
2号 王子殿下に山賊疑惑?
先ごろより、セーブル近辺において王子殿下が山賊行為を行っているとの噂が飛び交っており、王子軍首脳を困惑させている。
周知のとおり、該当する時期に殿下はレルカーでの作戦行動に従事していた。この疑惑が全くの事実無根であることは明白である。
しかし現地では「確かに殿下だった」との目撃証言まであると伝えられ、否定の声明を出すだけでは理解が得られない情勢だという。
王子軍首脳は、何者かが殿下になりすまして犯行を行っているとみて、真相究明に当たる方針を明らかにした。
3号 ニセ殿下事件 黒幕はバロウズ家
王子殿下を山賊の首領とする噂について調査していた殿下らは、セーブル近郊の乱稜山において山賊団の捕縛に成功。殿下の名をかたっていた首領の身柄も確保した。
さらに彼等の証言から、バロウズ家のユーラム氏が殿下の世評をおとしめるために犯行を計画していた事実が明らかになった。
王子殿下らはこの計画を逆手に取ってユーラム氏をおびき出し、民衆の前で真相を暴露。みごと汚名を晴らした。
ユーラム氏のあまりの卑劣さ、元老家の時期当主の所業とも思えぬ稚拙さに、セーブル民衆も怒りと侮蔑をあらわにしたという。
4号 暗殺者集団、ビーバーロッジを焼き討ち
昨夜未明、ビーバーロッジが何者かの襲撃を受け炎上、家屋の大半が焼失した。
幸い、現場に急行した王子殿下らの救援活動が功を奏し、死傷者は少数にとどまっている。
なお、殿下らによると、襲撃犯はゴドウィンの太陽宮襲撃にも参加した暗殺者集団・幽世の門であ、彼らのひとりは襲撃の目的がビーバー族の絶滅にあると明言したという。

ゴドウィン卿はかねてより、亜人種の存在によってファレナの歴史的・文化的同一性が損なわれているとの持論を展開しており、今回の襲撃の背景に彼の思想があることは疑いないものと思われる。

5号 レインウォール陥落 敵の手中に
ビーバーロッジ襲撃と呼応してレインウォールにもゴドウィン軍主力が突入、戦闘らしい戦闘もなく全市を制圧していたことが明らかとなった。
しかし、バロウズ卿がアーメスと結託してファレナ分割を画策した経緯もあってか、民衆の反応は極めて冷ややかで、自業自得との声も多く聞かれる。
6号 ゴドウィン、リムスレーア姫戴冠を計画
確かな筋の情報によると、ゴドウィン側はアルシュタート陛下の喪が明けしだいリムスレーア姫の戴冠式を強行し、新女王にいただく計画を進めているという。
王子殿下との対決で劣勢に陥っている事態を少しでも打開し、国内外に自らの正統性を誇示する狙いがあるものと見られる。
これに対し、王子軍当局は「論評に値せず」としているが、不快感を隠さない幹部も多く、水面下で対策が進められていることは確実。
民の間でも、「陛下を亡き者にして張本人が今度は姫様を利用するのか」等と根強い反発の声が上がっている。
7号 戴冠式、強行さる
昨日、ゴドウィン側は太陽宮においてリムスレーア姫の「戴冠式」を挙行、新たな女王陛下の即位を盛大に祝賀したと発表した。
また王子殿下に対して、リムスレーア陛下への恭順と反乱行為の即時停止を求め、ファレナ国民の結束を呼びかけている。

王子軍当局はこれを「稚拙な政治的遊戯にすぎず全く考慮に値しない」と切り捨てると共に、リムスレーア姫の不当な拘束と太陽宮の不法占拠を直ちに停止し降伏するよう改めて求めていく方針。

8号 休刊のお知らせ
まことに勝手ながら、記者の都合により本紙の発行をしばらく休止させていただきます。
長期にわたるものではなく、次に大きな作戦があった祭には報道を再開できると考えておりますので、しばしお待ちください。
9号 ドラート奪取 王子殿下の優勢、決定的に
王子殿下はゴドウィン側の要衝であるドラートに軍を展開。攻略に成功した。
戦闘のさなか、ドラートの民衆自ら城門を開け放ったことがゴドウィン軍の敗走につながった。
民衆は女王騎士がレルカーに火を放った事件を熟知しており、同様の事態を恐れて自主的に非難を開始したものと見られる。
ドラート奪取によって王子殿下はファレナ全土の3分の2以上を把握したことになり、圧倒的な優位に立った。
号外 エセルバルド家の家計図発見
王子殿下はこのほど、さる人物からエセルバルド家の系図を入手した。
エセルバルド家は100年前に没落したとはいえファレナ建国当時より続く名家中の名家であり、今回殿下が入手した系図にはその輝かしき歴史が鮮やかに記されているという。
骨董品としても歴史資料としても超一級と見られ、その価値は計り知れない。

しかし昨今、貴族の系図を狙う怪盗、通称カラスが出没していることから、王子殿下は探偵オボロ氏に系図の警備を依頼した。
記者の取材に対しオボロ氏は「カラスは三流以下のコソドロ。以前に捕まえたこともあるし、全く恐れる必要はない。ラクな警備ですよ」と笑顔で語っている。
系図は安泰と見て良さそうだ。

10号 リムスレーア姫、出陣か?
ゴドウィン側はこのほど、「新女王リムスレーア陛下御自らが反乱軍討伐に出陣される」との公式声明を発表した。
リムスレーア姫のご意思とはとうてい考えられず、ゴドウィン側に強要されたものとの見方が有力だが、王子殿下周辺はは公式の見解を出していない。
記者の取材に対しルクレティア軍師は「予想の範囲内。慌てず騒がず対処するだけ」と涼しい表情で答えた。
11号 ドラート北東会戦、王子殿下の勝利
王子殿下の軍勢は南下して来たゴドウィン軍主力とドラート北東にて交戦、これを撃退した。
ゴドウィン軍にはリムスレーア姫も同行していたが、軍中枢とともにソルファレナまで撤退したと思われる。
ゴドウィン側は「反乱軍はついに女王陛下ご自身にまで弓を引いた」と非難する声明を出しているが、民衆は単なる負け惜しみと受け止めており、姫様の御身を危険にさらしたゴドウィンこそ責められるべきとの声も強い。
12号 王子殿下、竜馬騎兵団との会談へ
王子殿下はこのほど、竜馬騎兵団首脳と会談を行うためサウロニクス城を訪問する。
竜馬騎兵団はファレナ国内の紛争への関与を禁じられており、ただちに支援を得る事は難しい。しかし、劣勢に陥ったゴドウィン側が国外勢力と結託する可能性も否定できないため、あらかじめ協力態勢を協議しておく必要があるとの判断があるものと見られる。
13号 竜馬騎兵団、他国介入の際の協力を確約
サウロニクス城にて竜馬騎兵団のクレイグ・ラーデン団長と会談した王子殿下は、国外からの武力介入に際しては竜馬騎兵団の全力を以って対処するとの確約を得た。
会談は終始なごやかな雰囲気の中で行われ、クレイグ団長は王子殿下に対する共感を隠さなかったという。
単に竜馬騎兵団の義務を確認するのみにとどまらず、ゴドウィン側が他国からの支援を受ける危険性についての認識を共有し、共同して事態に当たるとの合意を得られたことは大きな成果であると、王子軍首脳は語っている。
14号 ゴドウィン、反攻開始か
昨日未明、ゴドウィン軍主力がドラートを急襲。市街を完全に制圧した。
ほぼ同時に、エストライズにアーメス西海兵団セーブルに同南岳兵団が来襲、両市を占拠したとの報が入っている。
ゴドウィン側がアーメス軍と同盟を結んだものと見られ、王子殿下は一気に劣勢に立たされることとなった。
ただし、王子軍ではこの事態を予測して詳細な避難計画を策定していた。
セーブルでは計画に沿って迅速に避難が行われ、ひとりの犠牲者も出なかったという。
ドラートでも避難は整然と進められたが、親ゴドウィン派住民はこれに応じず街に残留した。ゴドウィン軍が彼等をいかに処遇するか憂慮される。
エストライズでは敵上陸にもかかわらず戦闘が行われていないとの報もあり、情報が錯綜している。
15号 竜馬騎兵団、動かず
アーメス軍の侵攻を受け、王子殿下は自らサウロニクス城に急行。竜馬騎兵団の出撃を要請したが、グレイグ・ラーデン団長はこれを拒否した。理由さえ語らなかったという。
ゴドゥイン側が何らかの策を用いて竜馬騎兵団を抑えているとの見方が有力だが、その当否を調査し対処する余裕はすでにない。
16号 ロードレイク、レルカーも陥落
ロードレイクに迫るアーメス南岳兵団、およびレルカーに迫るゴドウィン軍主力を迎え撃つべく、王子軍は両市前方に進出。果敢な防衛線を展開した。
しかし戦力差は絶望的であり、両市の防衛部隊とも戦線を維持できず後退。敵軍の両市侵入をゆるす結果となった。
ただし、部隊が時間を稼いだいた間に民衆の非難は完了しており、王子軍首脳は当初の目的は達成されたとしている。
17号 王子城、奪還
城を脱出し、文字どおり地下に潜っていた王子殿下だが、このほど無事王子城への帰還を果たした。
竜馬騎兵団との協力関係を復活させた殿下は城の奪還を前にまず遺跡の水門を閉じてセラス湖の水位を上げるという奇策を実行。
王子城を占拠していた敵軍はこれで完全に浮き気足だち、潰走した。
王子城、死守
王子城は一時、女王騎士キルデリク率いるゴドウィン軍主力、およびアーメス南岳兵団に包囲され、陥落は時間の問題かと思われたが、竜馬騎兵団の到着によって戦況は一変した。
反撃に転じた王子殿下らと竜馬騎兵団は終始優勢を維持。浮き足立った敵軍を潰走に追い込み、王子城を守りきった。
残念ながら、竜馬騎兵団到着までの貴重な時間を稼ぐため奮闘したロイ氏は戦死。
セラス湖に沈んだ遺体は竜馬騎兵団によって王子殿下のもとに返され、丁重に葬られた。
18号 ドラート、セーブルも奪還
王子城から敗走した敵軍に対し王子殿下は追撃部隊を派遣。ゴドウィン軍主力が立てこもるドラート、およびアーメス南岳兵団が占拠するセーブルでの戦闘にそれぞれ勝利し、両市を解放した。
王子軍はアーメス軍侵攻以前の勢力範囲を回復したことになる。

このふたつの戦いにおいて、ゴドウィン側の水軍頭領バフラム・ルーガー将軍、およびアーメス南岳兵団のジダン・ギュイス将軍の死亡が確認されている。

19号 ゴドウィン家の牙城、崩壊
このほど王子軍はゴドウィン家の本拠であるストームフィストに部隊を展開し、激戦の末、攻略に成功した。
この戦いにおいては、元闘技奴隷の一団が王子軍側に立って参戦、勝利に大きく貢献したという。
ゴドウィン家当主マルスカール以下の主力はソルファレナに移っているため、これでいくさに決着がついたわけではない。
しかしこの戦いでディルバ・ノウム将軍と女王騎士キルデリクが戦死しており、居城を失ったこともあわせてゴドウィン派には大きな痛手であると見られる。
20号 太陽宮奪還、リムスレーア姫を救出
王子殿下率いる王子軍はついに王都ソルファレナに突入。ゴドウィン派の勢力を一掃し、太陽宮に軟禁されていたリムスレーア姫の救出にも成功した。
ゴドウィン派の太陽宮襲撃から始まった長い戦いは、これでようやく終局を迎えることになる。
21号 フェイタス河が異常増水
ルナスからの報告によると、フェイタス河の水量が異常に増加しつつあるという。
王子軍首脳は、逃亡中のマルスカールらが太陽の紋章を使用してアストワル山脈の氷河を融かしているのではないかと推測。王子殿下自ら直ちに現地に向かう方針を表明した。

 

2 面 記 事
0号 なし
1号 レルカー3氏、王子殿下に協力を約束
レルカーの3つの中州をそれぞれ代表するヴォリガ、ワシール、オロクの3氏は、このほど王子殿下の軍への全面的な協力態勢に入ることを表明した。
従来からレルカーでは中洲ごとに政治的な立場が異なる事で知られており、特に戦乱が起きてからはこの立場の違いを原因とする対立や抗争が激化していた。
そのレルカーが住民の総意として王子殿下への支持を表明したのは、レルカー攻防戦で女王騎士ザハークが行った放火作戦に対する反感が反ゴドウィンの世論に発展し、爆発的に広まったためと見られる。
2号 ヤシュナ村の温泉、危機に
温泉で有名な観光地ヤシュナ村で、地下の源泉から引き込んでいる湯の量が急激に減少するという珍事が発生。温泉旅館の経営者たちを困惑させている。
原因は、地価から湯が上がってくる通り道をドワーフが誤って掘り抜いてしまっため。
彼等はヤシュナ村の関係者に深く陳謝すると共に、再びお湯が出るよう修復すると約束しているが、かなりの時間がかかる見通し。
それまで旅館の経営をどうするか、ヤシュナ村にとって頭の痛い日々が続きそうだ。
ヤシュナ村の温泉、枯渇か
温泉で有名な観光地ヤシュナ村で、地下の源泉から引き込んでいる湯の量が急激に減少するという珍事が発生。温泉旅館の経営者たちを困惑させている。
原因は全くつかめていない。
旅館経営者のひとりは 「このままでは店をたたまなけければならなくなる」 と涙混じりに語った。
レルカーにウワサの美人紋章師あらわる
大きな戦災をこうむったレルカーだが、最近街に現われた女性が疲れた人々の心を癒しているという。
ただし、癒されるのは男性に限られるようだ。

その女性とは、美貌の紋章師ジーン嬢
レルカーに来る前はソルファレナで店を開いていたそうだが、そこでも彼女の際だった美しさは有名だったと言う。
レルカーでも「彼女の姿を見ているだけで幸せ」と、紋章など買いもしないのにジーン嬢の店に通いつめる男性はあとを断たない。
ある女性は「こないだのいくさの始末で男手はいくらでも欲しいってのに、鼻の下のばして油売られたんじゃたまらないよ」と不満を語った。(情報提供:ヒロ様)

3号 セーブル兵団、王子殿下の陣営に合流
ニセ殿下事件の解決を受け、領主ラウルベル卿は王子殿下に対する全面的な支持を表明。
卿は王子殿下に対する全面的な支持を表明。ダイン氏率いるセーブル兵団主力を殿下の指揮下に編入させる事を宣言した。
また、ニセ殿下こと山賊団首領ロイ氏も、王子軍への参加を条件に罪を許され、王子城に身柄を移された。
氏は殿下に恭順の意を示しているという。
4号 ビーバー族、王子殿下と同盟へ
幽世の門の襲撃から一夜明けた朝、ビーバー族の長老フワラフワル氏は、王子殿下らが救援に駆けつけてくれたことに深い感謝の意を表すとともに、殿下と同盟しゴドウィンに対抗する旨を公式に宣言した。
これまで戦乱への関与を避けて来たビーバー族であるが、ゴドウィン側がビーバー族の絶滅を企画している以上、中立維持は無意味と判断したためと見られる。
王子殿下もフワラフワル氏の申し出を快く受け入れ、歓迎の意を示した。
5号 リオン嬢、ニセ殿下を一喝
常に控えめな態度で知られる王子殿下の護衛リオン嬢だが、先日のニセ殿下事件の際、殿下になりすましたロイ氏に対し珍しく怒りをあらわにし、強く反省を促していた事実が明らかになった。
ロイ氏が山賊を廃業し王子軍に合流したのは、彼女の言葉に説得された面も少なくないと推察される。

本紙記者の取材申し込みに対し、リオン嬢は「恥ずかしいです。聞かないで下さい」の一点張り。
ロイ氏は「なに言ってんだバーカ」と鼻で笑って立ち去った。

6号 ゴドウィン、戴冠式に各国使節を招待
リムスレーア姫の「戴冠式」を前に、ゴドウィン卿は周辺各国に対し招待状を送っていたことが明らかになった。
送付先は群島諸国連合、ガイエン公国などで、永らく国交が断絶したままとなっているナガール教主国にも送ったものと見られる。
各国ともファレナの状況を全く把握していないとは考えられず、今回の戴冠式に重大な疑義があることも当然承知しているはずであるが、国家間の外交儀礼上、招待に応じて慶賀使節を派遣して来るのではないかと予想される。
7号 王子殿下、群島諸国代表と会見
ゴドウィン側が戴冠式と証する催事の十数日前、王子殿下らはニルバ島に赴き、群島諸国連合の慶賀使節代表であるスカルド・イーガン提督と極秘会談を行っていた。
殿下は群島諸国がゴドウィン側に同調することのないよう求め、提督も肯定的な回答を示したと見られる。

本紙記者は当時すでにこの情報を得ていたが「戴冠式」以前に公表することは王子殿下のみならずスカルド提督にも不利益をもたらすと判断し、掲載を見送っていた。

8号 なし
9号 黄昏の紋章、使用される
ドラート攻略戦は王子殿下の勝利に終わったが、ゴドウィン側はこの戦いに黄昏の紋章まで投入していた事実が明らかになった。
目撃者によると、問題の紋章を宿していたのは女王騎士アレニア
しかし彼女は紋章を全く使いこなせず、危うく暴走させてしまうところだったという。
王子殿下らは、ゴドウィン側がファレナ女王家の象徴である紋章まで持ち出したことに強い不快感を表明している。
10号 大穴に謎の人物出現
レインウォールの北にある「大穴」で、異様な風体の老人が目撃された。
発見したのは、大穴の警備に当たっている王子軍の兵士。
証言によると、その老人は小柄なドワーフを連れており、神妙な表情で西の空をじっとにらんでいたとのこと。
兵士が声をかけても返事をせず、やがて大穴の底に入って行ったため追いかけたが、見つからなかった。
ちょうどドラート攻略戦が行われた日であり、老人が見ていたのもドラートの方角であるが、まさか大穴からドラートが見えるはずもない。
しかし老人には偶然で片付けるのをためらわせる雰囲気があったという。
北方海上に謎の光
ニルバ島から来たある船の船員が、航海の途中で不思議な光を見たと語り、船乗りたちの間で話題になっているらしい。
その船員はすでに出航していたため直接取材することはできなかったが、彼から話を聞いたという別の船員によると、「水平線の向こうから光の玉が上にに飛んで、途中でパーンって破裂した」 とのこと。
11号 リオン嬢、重傷
ドラート北東の会戦において、王子殿下の護衛を務めるリオン嬢が瀕死の重傷を負っていたことが明らかになった。
シルヴァ医師の懸命の治療により一命はとりとめたものの、現在も意識不明の重体。
王子城内に会戦の勝利を喜ぶ空気はなく、リオン嬢の存在の大きさが改めて実感されている。
12号 ハスワール斎主、ルナスに帰還か
ゴドウィン派のソルファレナ占拠以後、ルナスのハスワール斎主はリムスレーア姫を支えるため太陽宮に入っていたが、先日の「戴冠式」を期にルナスに戻ったとの報が入った。
現在のソルファレナ周辺は厳重な情報統制下にあり、確認は困難だが、複数の経路から同様の情報が伝わっている。
13号 リオン嬢、回復
王子殿下が竜馬騎兵団から帰還した直後、昏睡状態にあったリオン嬢の容態が好転、意識を回復した。その後の経過も順調という。
王子殿下が黎明の紋章の新たな力を使い、リオン嬢を救ったとの証言もあるが、詳細は不明。
王子城内は久々に明るい空気に包まれている。
14号 ゴドウィンとアーメス、同盟の謎
ゴドウィン卿の持論である「太陽の紋章の力によって周辺国を制圧し、ファレナの覇権を確立すべし」との主張において、まず第一に念頭にあった「周辺国」がアーメス新王国てせあることは周知の事実である。
アーメス側もこのことは当然承知しており、ゴドウィン派に対する敵意を隠そうとはしていなかった。
それだけに、今回の同盟については全く理解に苦しむところである。
ゴドウィン側がアーメスに大きな見返りを約束したものと見られるが、その内容は憶測の域を出ない。
15号 ケイヴドワーフ、王子殿下に協力
ゴドウィン側はケイヴドワーフに対しても暗殺者を派遣し、ビーバー族同様に絶滅をはかっていたことが明らかになった。
王子殿下ら一行は、サウロニクス城に向かう途中でケイヴドワーフの住居がある地下水脈を通過。この際、暗殺者の活動を知り、これを撃退したという。
ケイヴドワーフはこの事件を受けてゴドウィンとの対決を決意。王子軍に加わる道を選択した。
16号 王子軍、窮地に
ロードレイクとレルカーを失ったことにより王子軍に残されたのは事実上ラフトフリートと王子城のみとなった。
幸い物資は豊富なため篭城戦となってもしばらくは持ちこたえられると思われるが、それでも戦力差を考えると楽観的になれる要素は全くない。
しかしルクレティア軍師に焦りは見られず、王子殿下らも平静を保っているようだ。
周辺では、篭城戦に対する不安と、起死回生の妙手があるに違いないとの期待が語られている。
17号 ゴドウィン、竜馬騎兵団を脅迫
アーメス軍の侵入に際して竜馬騎兵団が出撃しなかったのは、ゴドウィン側が卑劣な工作を行ったためであったことが、このほど明らかになった。
彼等は竜馬の卵や幼体を人質に取り、サウロニクス城に対して沈黙を守るよう強要していたという。
ゲオルグ氏の活躍によってこの事態は解決を見たが、竜馬騎兵団はゴドウィン側の暴挙に強い憤りを表明している。
ゴドウィン、竜馬騎兵団を脅迫
アーメス軍の侵入に際して竜馬騎兵団が出撃しなかったのは、ゴドウィン側が卑劣な工作を行ったためであったことが、このほど明らかになった。
彼等は竜馬の卵や幼体を人質に取り、サウロニクス城に対して沈黙を守るよう強要していたという。
王子殿下の活躍によってこの事態は解決を見たが、竜馬騎兵団はゴドウィン側の暴挙に強い憤りを表明している。
18号 王子殿下、アーメス南岳兵団を撃退
アーメス南岳兵団追撃の指揮に当たった王子殿下は、ダイン氏らと共に敵が立てこもるセーブル市内に突入。敵将ジダンを倒し、アーメス軍を完全に駆逐した。
なお、現地からの情報によると、先にセーブルに入っていた南岳神将マハ・スパルナはジダンが防衛に努めている間に密かに脱出し、アーメス本国に撤退していたという。
しかも、セーブルの南の門を破壊して完全に封鎖、王子殿下の追撃を受けないよう工作していた。
これによってジダンらも退路を断たれてしまい、玉砕するほかなかったと思われる。
王子殿下、バフラム将軍を下す
王子軍がドラートの解放に成功した直後、ゴドウィン軍主力はドラートから船で脱出とようと試み、包囲するラフトフリートと対峙した。
バフラム将軍は包囲に隙を作るため白兵戦を敢行。
しかしダカーハに合流した王子殿下がこれを阻止し、バフラム将軍を倒した。

残念ながら、バフラム将軍の意図はある程度成功を収めたと言わざるを得ない。女王騎士キルデリク、ディルパ将軍ら敵主力は無事にドラート水域を脱出。ストームフィストに向かったと見られる。

19号 黄昏の紋章の主はサイアリーズ女史
ストームフィスト攻略戦において、ゴドウィン側は再び黄昏の紋章を使用。前回とは比較にならない威力を示したが、今回の紋章の主は女王騎士アレニアではなく、王子殿下の叔母君サイアリーズ女子であったという。
彼女の行動には不可解な点が多く、王子軍首脳は懸念を深めている。
20号 ゴドウィン卿、太陽の紋章を奪い逃亡
女王騎士長を僣称したギゼル・ゴドウィン、および彼に従った女王騎士ザハーク、アレニアらも戦死し、ゴドウィン派はほぼ壊滅したと言っても過言ではない。
しかし当主マルスカール・ゴドウィンを含む残党は太陽の紋章を強奪して逃亡している。
その行方は未だつかめておらず、情勢はなお予断を許さない。
21号 ヤシュナ村の温泉、復活か
原因不明の湯量減少から、村自体の存続が危ぶまれていたヤシュナ村だが、最近になって急に湯量が回復。営業を縮小していた温泉旅館も通常営業に戻った。
旅館関係者らは「いくさも終わったし、これから稼ぎ時」と満面の笑みで語っている。

 

連 載 記 事
0号 なし
1号 第1回 本企画の趣旨
この連載企画では、王子軍に敵対する勢力内の重要人物に焦点を当て、記者が知り得た事実を公開して行きたい。
読者諸賢の中には彼等に家族や友人を奪われたり傷つけられたりした人も少なくないであろうし、そうであれば「あんな奴等のことなど知りたくもない」と考える向きもあろうかと思う。
しかし、敵を知ることは勝利を得る上で重要である。
怒りを忘れない事と、知るべき事実から目をそむける事は別なのだ。
記者は本連載が王子軍の勝利に貢献できると確信している。
次号、第2回では、レルカー攻防戦において市街に火を放つという驚くべき暴挙に出た女王騎士ザハークを取り上げたい。
2号 第2回 ザハーク
前回の予告どおり、女王騎士ザハークについて知り得た情報を公開する。
出身はゴドウィン家の遠縁に当たる貴族。剣術の才をゴドウィン卿に見出され、彼の強い推薦を受けて女王騎士に任命された。
8年前のアーメス侵攻が初の実践であったにもかかわらず、他の女王騎士に全く劣らぬ戦果を残している。
沈着冷静というよりも冷酷非情。「目的のためには手段を選ばない」とは、彼のためにある言葉だと評する声が多い。
女王騎士でありながら女王家を裏切りゴドウィン派についたのは、ファレナを強大な国家にするにはゴドウィン卿のやり方が最善と確信しているためだという。
レルカーに放火したのも、王子軍を動揺させ迅速に撤退するため最善と判断したからそうしたまでなのだろう。
同じ女王騎士の一員であったカイル氏は「あの時は驚いたけど、考えてみりゃあいつならやりかねないよなー。予想しなかったオレも甘かったかも」と語っている。
3号 第3回 ユーラム・バロウズ
今回は、ニセモノを使って王子殿下の悪評を広めようとしたユーラム・バロウズ。
正直、この企画で取り上げるほどの人物とは思えない。が、本人にその意図がなかったとはいえ、彼の策は王子軍とセーブルを分断しかねなかったのであるから、ここで検証しておくことにする。

言わずと知れたバロウズ卿の次男。
長男ヒラム氏は女王家の内紛の祭に暗殺されているため、彼が時期当主と目されている。
知恵なし、力なし、根性なしの三重苦に加えて人望もないが、異常に執念深く、王子殿下に逆恨みしている。
今後も殿下に対するイヤがらせを続けるかもしれず、ゴドウィンとは別の意味で厄介な相手である。
なお、妹であるルセリナ嬢によると、幼少時は非常に仲の良い兄妹であったが、彼女が成長し父の仕事を手伝うようになると、ユーラム氏は不自然に距離を置くようになったとのこと。
リムスレーア姫に執着を見せ始めたのも、ちょうどそのころだという。

4号 第4回 ドルフ
ビーバーロッジ襲撃部隊を率いていたと見られるこの青年については、情報があまりにも少ない。
かの悪名高き暗殺組織・幽世の門の一員であり、太陽宮襲撃にも参加していたことは確実と思われるが、出生や経歴などは全くの謎に包まれている。
ただ、彼は幽世の門においては「ミカフツ」という名で呼ばれていたらしい。
この名は、8年前に解体された当時の幽世の門総師・タケフツを重い起こさせるが、両者の関係については想像を巡らせるほかないようだ。
5号 第5回 サルム・バロウズ
レインウォールが陥落し、積年の宿敵であるゴドウィン家の軍門に降ることになったバロウズ卿。しかし、巷に同情の声はない。
考えてみれば、第2位継承権しかないファルズラーム姫を先代の女王陛下にとゴリ押しし女王家内紛を引き起こしたのもバロウズ卿。堰の建設を強行してロードレイク暴動の原因を作ったのもバロウズ卿である。
さらに黎明の紋章を隠匿した上、ファレナの半分を売ろうとさえしたのだから、もはや疫病神とも言えるだろう。
彼にしてみれば、侵略戦争をも肯定するゴドウィン派の台頭を抑え平和を維持しようとの意図もあっただろうが、やり方があまりにも悪辣に過ぎた。
6号 第6回 ギゼル・ゴドウィン
リムスレーア姫の戴冠式が行われれば、半ば自動的に女王騎士長に就任することになるギゼル。
父・ゴドウィン卿の存在感が大きいためあまり目立たないが、彼を知る人々はみな「本当に危険なのはヤツ」と声を揃える。
例えば、闘神祭に巡らされていた巧妙な陰謀は、全て彼の仕掛けたものであったのだ。
ゴドウィン卿はある意味合理主義者で無駄を好まないが、ギゼル氏はそうではない。
必要の有無にかかわらず周到な罠を張り、他者を己の手の内で躍らせて楽しんでいるフシがうかがえる。
それだけに、女王騎士長となった彼がどんな手を打って来るか、予測が難しい。
7号 補足記事 本紙の立場について
ゴドウィン側はリムスレーア姫の即位を宣言していますが、本紙は今回の「戴冠式」を全く正当性のない無効のものであるとする王子殿下の見解を全面的に支持しております。
従いまして、紙上では今後も引き続き王子様を「王子殿下」リムスレーア様を「王女殿下」「姫様」と表記して行く方針です。
読者諸賢のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

なお、紙面の都合により、連載企画は休載させていただきます。

8号 なし
9号 第7回 アレニア
今回は、黄昏の紋章を宿してドラート攻略戦に現れた女王騎士アレニアを取り上げる。
彼女の剣術はやはり女王騎士であった父親に叩き込まれたものだという。
その父はアーメス侵攻で戦死しているが、彼女は「父が死んだのは弱かったからだ」と語り、父の跡を継いだとか、父の仇を討とうとしている等と言われることを嫌っている。
かねてよりゴドウィン派、というよりゴドウィン家に対する強い親近感を隠しておらず、女王家を裏切った理由もそこにあると思われる。
ザハークのように確固たる思想信条があってのことではないようだ。
外見とは裏腹に、感情で動くことの多い人物と言えるだろう。
10号 第8回 親征軍
今回は人物ではなく、ゴドウィン側が新女王親征と称する軍の陣容について予想してみたい。
戦場はおそらくドラート北東の平原と思われるので、お互い陸兵のみでの戦いになる。
ゴドウィン側で最強の陸兵はディルバ将軍の部隊だが、これはレインウォール周辺から動いていない。
とすると、親征軍の主力はソルファレナ駐留の王都守備軍。
これをザハーク、アレニアらの女王騎士が率いる形ではないだろうか。
通常、親征軍の指揮は女王騎士長がとるものだが、現在の太陽宮が「通常」でないことは言うまでもなく、ギゼルが出て来るかどうかは微妙なところだろう。
11号 第9回 女王騎士
ドラート北東会戦では、ファレナ女王家を守護する要であるはずの女王騎士が敵味方に別れて激突する事になった。
そこで今回は、女王騎士そのものに焦点を当ててみたい。
その歴史はファレナ建国当時にさかのぼるが、当初は王都守護騎士団と同義であり、数百名の規模を有していたと言われる。
しかし、ソルファレナ遷都の際に王都守護兵団が別に組織され、女王騎士は女王陛下とその近親者のみを守護する文字通りの「騎士」となったのである。
その数は大幅に削減され、多いときでも10名に満たないが、それゆえにこそ女王騎士に選ばれる事はファレナ最高の剣士と認められることに等しく、これ以上はない名誉だ。
その名誉を担う者たちの中にゴドウィン派の手先に成り下がった者がいることは、まことに嘆かわしい限りである。
12号 第10回 サイアリーズ
彼女を本企画で取り上げなければならないのは非常に残念であり、記者個人の心情としても痛恨の極みである。
しかし、ドラート北東会戦においてリムスレーア姫救出作戦を妨害したのはまぎれもなく彼女であり、もはや「敵」であると断定せざるを得ない。
彼女はなぜ敵に回ったのであるうか?
十年ほど前、ファルズラーム陛下はバロウズ家の後押しで玉座についたのだが、それにもかかわらずバロウズ家の権勢が強くなりすぎることを警戒した。
そして、元老間の勢力均衡を保つために次女サイアリーズとゴドウィン家のギゼルを婚約させたのである。

しかし、当時のふたりは政略で婚約させられたことをまるで苦にしておらず、喜んでさえいたらしい。
特にギゼルの側はサイアリーズに崇拝に近い感情を抱いていたという。
彼女がゴドウィン側に走った理由をここに求めるのは、ゲスの勘繰りのそしりをまぬがれないだろう。だが、他に説明がつかないことも確かなのである。

13号 第11回 怪生物
王子殿下らはサウロニクス城からの帰途、深き薄明の森の遺跡を調査したとのことだが、その際、動く巨大生物に遭遇し、戦闘を余儀なくされたという。
セラス湖の水門の役割を果たしている遺跡にも、巨人の姿をした謎の怪物が出現したとの証言もある。
これらは我々の常識では理解できない存在であり、ある意味では恐るべき「敵」と言えるだろう。
彼らが出現する場所はシンダル文明の遺跡に限られているようだが、何か理由があるのだろうか?
14号 第12回 キルデリク
今回は新たに女王騎士に任命されたというキルデリクを取り上げる。
しかし、彼もドルフと同様、わかっていることは驚くほど少ない。ギゼルの代理人を務める闘技奴隷として闘神祭に現れたことは誰もが知っているが、それ以前にどこで何をしていたかは全くの謎なのである。
確実なのは、幽世の門の一員であることくらいと言えるだろう。
ただ、幽世の門の暗殺者はあまり感情を表に出さないのが普通であり、残忍な言動を好む彼は異質である。
ドラート制圧後、かなり残虐な粛清を行っているとのウワサもある。
今後、様々な意味で王子軍の大きな敵となるだろう。
15号 第13回 幽世の門
ドワーフたちを襲っていた幽世の門の暗殺者は王子殿下の活躍によって倒されたが、その際に彼等は「烈身の秘薬」と呼ばれる薬を使用したという。
これは、一時的に常人をはるかに超える筋肉を得られる代わり、効力が切れればまず確実に命を落とすという極めて非常な薬物である。
かつての幽世の門には、薬物の開発を専門に行う部門ががあったとされている。
闘神祭や太陽宮襲撃で使われた眠り薬「冥夢の秘薬」やこの「烈身の秘薬」も、その部門の作品に間違いないだろう。
一連の事件でこれほど薬物が使用されているということは、薬物部門も復活しているのであろうか?
16号 第14回 ジダン・ギュイス
セーブル、ロードレイクを陥落させたアーメス南岳兵団。その先鋒を務めるジダン・ギュイスが、かつてバロウズ卿と共謀していたことを記憶している読者も少なくないだろう。
昨日はバロウズ、今日はゴドウィンと節操のないことだが、どうも彼はもともとそういう人物のようである。
アーメス出身者に取材しても、「南岳神将マハ・スパルナに取り入ることで出世して来た俗物」 「信念や誇りとは無縁な男」 との評価しか出て来ない。
しかし、だからこそ欲望に忠実に行動している際の戦闘力には侮れないものがある。
17号 補足記事 アーメス西海兵団、本国に撤退
ゴドウィン軍とアーメス南岳兵団が王子城から敗走した直後、エストライズに上陸していたアーメス西海兵団も、一切の戦闘行動を行わないままアーメス本国に帰還した。
長期の占領にもかかわらず、エストライズに被害らしい被害はないという。
未だセーブルの占拠を続ける南岳兵団を見捨てた形だが、西海兵団を率いるヴァルヤ家はもともと対外穏健派として知られている。
今回は、強硬派の牙城である南岳兵団の独走を牽制する意味で形だけの派遣を行ったのではないかとの見方が有力。
18号 第15回 マハ・スパルナ
子飼いだったはずのジダンをいとも簡単に見捨てた南岳神将マハ・スパルナ。
しかし、そうまでして逃げ込んだアーメス本国は、彼女を温かく迎えてはくれなかったようだ。
アーメスは五つの大部族が連合した国家で、マハのスパルナ家は五大部族のひとつダルジャ家の名家である。
今回のファレナへの侵攻はこのダルジャ族がゴドウィンと結託することによって行われたのだが、当初から軽率ではないかと懸念する声は少なくなかったらしい。ジャラト王も決して乗り気ではなかったようだ。
それが失敗に終わったことで面目を失ったダルジャ族は、責任の全てをマハひとりに負わせようしているのだという。
彼女はゴドウィン派にいいように利用された上、自分の部族にも裏切られたことになるわけだが、それもこれも彼女自身の強欲さが招いた結果であり、自業自得である。
ファレナとしては、アーメス国内でダルジャ族の立場が弱くなり、対外穏健派のイシュヴァーク族やマドラ族が主導権を握ったことを歓迎すべきであろう。
第15回 バフラム・ルーガー
水軍頭領バフラム・ルーガー将軍は、ドラートから味方部隊を脱出させるため捨て身の攻撃を敢行、旗艦クルサスパと共に没した。
彼がかつて水軍頭領を務めたラージャ提督の副官であったことはよく知られているが、当初、貴族出身の彼は漁師の娘だったラージャ提督の下で働くことに抵抗を感じていたようだという。
しかし、提督の実力を認めてからは忠実な副官として職務に徹し、アーメス侵攻の際にも全力を挙げて提督を補佐した。
ゴドウィン派に走ることさえなければ、ファレナに必要な人材と言えただろう。
「デキるんだが、頭の固いヤツだったよ。だいぶ揉んでやったんだがねぇ」 ラージャ提督は寂しげにそう語った。
19号 第16回 ディルバ・ノウム
ストームフィスト攻略戦にて王子殿下と戦い倒れた彼は、武人の中の武人として名高く、ウィルド卿らからはその死を惜しむ声も上がっている。
盟友バフラム将軍と同様、ゴドウィン側についてしまったことが彼の不幸であるが、その理由もまた彼らしいものだったと言える。
8年前のアーメス侵攻の際、敵の無法に憤るあまりディルパの部隊はルクレティア軍師の作戦から逸脱して先行。敵中で孤立してしまった。
その時、敵の包囲を破って彼等を救出したのがマルスカール率いるゴドウィン家の部隊だったのである。
以後、彼は受けた恩義を決して忘れず、マルスカールのために力を尽くした。
その結果として死を迎えたことは、彼にとって本望だったのだろうか。
20号 第17回 マルスカール・ゴドウィン
手勢のほとんど全て、そして唯一の肉親であるギゼルまでも失ったというのに、マルスカールは何をしようと言うのだろうか。
彼には幼少時から非常に仲の良い従兄弟がいて、成人後も親しいつきあいが続いていた。
この従兄弟が、シャスレワール姫の夫となったマルダースである。
また、彼と妻ロザリンドとは周囲の羨望を集めるほど仲むつまじい夫婦であった。
そのふたりを女王家内紛で失ったことが、彼の現在の行動に影響しているのかもしれないが、だからと言って許されるものではあるまい。
21号 第18回 太陽の紋章
27の真の紋章の一つであり、我等がファレナ女王国の象徴でもある太陽の紋章。
しかし、それは我々に対し恐るべき牙をむいた。
そして今もなお、マルスカールの手中にある。
ツヴァイク氏らの調査によると、マルスカールが太陽宮に持ち込んだ石版には太陽の紋章の力を引き出す方法が記されていたという。
マルスカールが今もその方法を使えるとしたら、我々は太陽の紋章を「敵」として戦わなければならないのだろうか。その戦いに勝利はあるのだろうか。
多くの関係者は、王子殿下の黎明の紋章とリオン嬢の黄昏の紋章が鍵を握るのではないかと語っている。


スポンサード リンク